Zoids&Me


 私が初めてゾイドに出会ったのは、私が幼稚園に通っていた頃でした。
父と一緒にオモチャ屋へ行き、そこでゾイド『キングライガー』に興味を持った父が購入し、
作ってくれたのです。
メカっぽいディテールとかっこいい動き。私はゾイドに瞬く間にゾイドにハマって行きました。
 それからは毎週のように父と一緒にオモチャ屋に行き、ゾイドを買ってもらっては
作ってもらっていました。ほとんどのゾイドが集まりましたが、幼かった私はゾイドを作ることはなく、
もっぱらシール貼りと遊び専門でした。
月日は流れ、ゾイドはやがて姿を消しました。家にあれほどたくさん有ったゾイドも、
引っ越しのためにいつの間にか捨てられてしまいました。
やがて私はガンプラ(ガンダムのプラモ)に傾倒し、ゾイドは記憶の片隅にわずかに
残るのみとなってしまいました。

 1999年、模型雑誌『電撃ホビーマガジン』の『Zの伝説』コーナー(ゾイドを回顧するコーナー)を
読んでいた私は、ある記事に目を留めました。『ゾイドシリーズ復活、アニメ化!!』
すでに高校生になっていた私は、あくる日学校帰りにオモチャ屋に行き、『シールドライガー』を購入、
初めて自分でゾイドを組み立て、動かしてみると幼き日の思い出が次々と蘇って来ました。
同時に、眠っていた私のゾイド熱が目を覚ましたのです。
私の第二のゾイドライフが始まったのでした。

 2000年〜2001年にかけて、ゾイドシリーズは人気も順調、全く新しいゾイドも発売されました。
しかし2002年、アニメの終了に伴いゾイド人気は減速し、現在では足踏み状態が続いています。
アニメ「ゾイドジェネシス」の人気によって、ゾイドは新たな局面を迎えようとしていますが、
その先に何があるのか、まだ不透明な状態です。
もう一度、幼き日の夢を甦らせてほしい、そして新たな感動を与えてほしい―
私が夢を見続けるためにも数多くのゾイドファンのためにも、ゾイドが末永く続いてくれることを
祈らずにはいられません。



                          −最近のゾイドについて−

 2002年になってから、ゾイドの発売ペースは急速にダウンしてきました。
10月現在までに発売された電動ゾイドはたったの2種。変わって台頭してきたのが
『BLOX』と『限定モノ』です。
 『BLOX』は、説明するまでも無いとは思いますが、キューブ状のブロックと他のパーツを組み替える事に
より、様々な形のゾイドを作れるという、全く新しい試みのゾイドです(レ○ブロックみたいという声も・・・?)
『ゾイド公式ファンブック3』で発表されてから発売、そして現在に至るまで、ゾイドファンの間では常に
『BLOX』についての活発な論議が交わされてきました。しかし残念なことに、その多くが
『こんなのゾイドじゃない!』とか、『ゾイドでやる意味があるのか?』などの否定的意見でした。

 もちろん意見は人それぞれですが、私個人としては、基本的に賛成の立場です。
『BLOX』の最大のウリは、前述した『自由に組み替えられる』ということですが、
それが想像力を掻き立てられて、非常に楽しいのです。
その楽しさは、批判する方々と同じくらい多くの方々が、ネット上などで数々の力作を
発表されている事からも伺う事が出来ます。
今まで私達が持っていた『こんなゾイドがあればいいなあ』という願望を、
ある程度かなえてくれる、とてもよい試みだと私は思うのです。
 もちろん、反対派の方々の不満も無視は出来ません。『(動力で)動かない』、『ゾイドらしくない』など、
ネット上でもっとも多く見られる意見がこれらの物です。しかし『動かない』については、以前から
『ディマンティス』などの無動力SSゾイドが存在しており、今に始まった事ではありません。
また動力ゾイドにしても、四六時中動かしているわけでもありません。『BLOX』には動力に変わる特徴
『間接フル可動』があるため、また別の楽しみ方が出来ると思います。

 そして最大の論点『ゾイドらしくない』というものですが、
私が思うに、そもそも『ゾイドらしい』とは、どのようなことを指すのでしょうか。
ゾイドファン一人一人にその具体的イメージはあると思います。
もちろん私もある程度はもっています。挙げていけばきりが無いでしょう。
しかし、私達はいつの間にか、勝手に『ゾイドはこうでなくてはならない!』という
偏狭な固定観念を作ってしまってはいないでしょうか。
それによって、本質を見据えずに空虚な批判に走ってしまっているのではないでしょうか。
最近、大手ゾイドサイトなどで、そんな空気を感じます。
私も人のことを偉そうに言える立場ではありませんし、気付かぬうちに自分も偏狭な固定観念に
とらわれてしまっているのかも知れません。
最近のトミーの商品展開に、疑問を覚える事もあります。
しかしトミーも、我々の要望は充分に理解しているはずです。現に、『サラマンダー』や『ガンブラスター』
など、旧時代の名機が再販されたりもしました。それでも、人気が高かったはずの前述の2種が、
玩具店で売れ残っているのを見たのは私だけではないはずです。
何とか新しい道を探ろうと、トミーのゾイドチームも必死に模索しているのだと思います。
『BLOX』をゾイドとして位置づけたのも、ゾイドの新しい方向性を見出すためだったのでしょう。
私達ゾイドファンは、それらの試みを頭から否定するのではなく、
それを受け入れ、その上で様々な議論を交わせるような広い心を持って行くべきだと私は思うのです。
 旧シリーズからのファンにしてみれば、『とりあえず旧シリーズ全部出せ!』というのが
共通の願いでしょう。私とて旧ファンのはしくれ。その願望が無いはずはありません。
しかし冷静に考えると、それでは全部出した時点で、また昔と同じように終焉を迎えてしまいます。


 もう一つの台頭者『限定モノ』ですが、コレについてはちょっと疑問符が付きます。バリエーションが
増えるのは大歓迎ですが、それをあえて限定にする必要はあるのでしょうか。
値段がかなり上がっているのは仕方ないにしろ、俗に『転売屋』と呼ばれる人々の餌食になって、
オークションなどで更に高額で取引される元凶ともいえるモノを作るというのは、どうかと・・・。

 『ネオブロックス』の発表や『ゾイドジェネシス』の人気で、ゾイドはまだまだ期待出来るものだと
実感できるようになった今日この頃。ゾイドには頑張ってもらいたいものですね。



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