FF考察


7と9についての考察です。




話がとても複雑なFF7。ここでは皆一度は抱く疑問を自分なりの解釈で解決して行きたいと思います。
なお、これはあくまで個人的見解なので、ご了承下さい。
また、ネタバレも多く含まれているので、ご注意ください。



その一:クラウドの記憶はどこまでが本物か??

ストーリーのカギを握る部分です。クラウドは中盤まで、自分の記憶とザックスの記憶が錯綜しており、
竜巻の迷宮でその矛盾をセフィロスに突かれて精神崩壊してしまいます。
後に本当の記憶が判明しますが、少々わかりにくいことも有るようです。
では、どこまで本当でどこまで嘘かを確かめてみましょう。
カギを握るのは、ティファの存在です。

まず、クラウドが序盤にカームの町で語った過去をまとめてみましょう。

・クラウドは念願のソルジャー1stになり、任務でセフィロスと供にニブルヘイムへ赴く。
ニブルヘイムに着いた所でセフィロスに『故郷に帰るのはどんな気分だ??』と聞かれた。
ティファや母親と再開し、翌日ティファの案内でニブル山へ。
途中で橋が落ち、予定コースをそれるが、何とか魔光炉にたどり着く。
そこで、モンスターが作り出されているという事実を知る。
セフィロスはその事実を知ってから神羅屋敷に篭りきりになり、ついに覚醒。村に火を放つ。
クラウドはセフィロスを追って魔光炉へ。そこでティファが負傷。
クラウドはセフィロスと対峙する・・

クラウドはその後の事は思い出せないと言っています。
五年後、クラウドはミッドガルでティファと五年ぶりに再会し、ティファの勧めでアバランチに入団。
しばらくしてからゲームのオープニングへとつながるのです。

さて、気になるのは、竜巻の迷宮でセフィロスに幻覚を見せられている時のティファの言動です。
ティファの認識では『五年前のあの日、クラウドは村に来ていなかった。』と言う事になっています。
また、インターナショナル版では、ウエポン覚醒後、ジュノンで目覚める前に、クラウドとティファが
ミッドガルで再会した時のエピソードが語られます。その時ティファは『五年ぶりだな』と言うクラウド
の言葉に、『本当は7年ぶりだった』と独白します。『知っているはずの事を知らなかったり、知らない
筈の事を知っていたりした』とも述べています。つまり、ティファの五年前の記憶に、クラウドは存在
しないのです。
しかし、ティファのこの記憶がクラウドを更に混乱させる事になるのです。

クラウドは終盤で記憶を取り戻し、真実が明らかになります。それによると、クラウドはソルジャーには
なれず、一兵士として任務に参加していたと言う事なのです。そして、クラウドが以前に話した
ソルジャーとしての行動は殆どザックスのものである事が判明します。まとめてみると、

・クラウドは兵士として任務に参加。ニブル山に行ったが、魔光炉には入っていない。
入り口でティファと供に待っていたのがクラウドだった。
また、セフィロスが村に火を放った時、クラウドはセフィロスに攻撃され、気絶していた。
その後気が付いたクラウドは魔光炉へ向かい、セフィロスにやられたティファとザックスを発見する。
ザックスの剣を取り、クラウドはセフィロスを倒した。

と言う事になります。ここでカームでクラウドが話した事と真実を照らし合わせてみると、

・ソルジャーだった→×(兵士だった)
・セフィロスと供にニブルヘイムに行った→○
・セフィロスに『故郷はどんな気分だ?』と聞かれた→○
・ティファと母に会った→○
・『クラウド、久しぶりね』とティファに言われた→×(ティファはクラウドに気付かなかった)
・ニブル山に行った→○
・魔光炉内でモンスターを目撃した→×(入り口で待っていた)
・村が焼けた後、魔光炉で倒れているティファを見た→○
・セフィロスと戦った→○(しかも倒した)
・ミッドガルで五年ぶりにティファと会った→○

というようになり、七割が合致します。よってクラウドの話は大筋で真実だったということになります。
(もちろん、視点が違う為細部は違いますが)
インターナショナル版ではその後、倒れていたクラウドとザックスが宝条に回収され、ジェノバ細胞を
埋め込まれたこと、そこから脱走した二人は神羅兵に追われ、ザックスは射殺、
クラウドは精神崩壊状態だった為見逃され、ミッドガルへ行き着いたというエピソードが見られます。
クラウドはジェノバ細胞の影響で、ザックスから聞いた話と自分の体験がごちゃ混ぜになってしまい、
間違った記憶を持ってしまったのでしょう。しかし、彼を混乱させ、メテオを発動させてしまったのは、
彼の事を一番良く知っているはずのティファの誤った記憶だった。つまり本当に記憶が
錯乱していたのはティファだったという結論になるのです。


その二:エアリスの言葉の真意は??

古代種の神殿へ行く前に、クラウドと一緒にゴールドソーサーの観覧車(?)に乗ったエアリスの印象深い
言葉。『わたし、あなたをさがしてる・・・。あなたに、あいたい・・・。』
クラウドは『俺はここにいる』と答えますが
『わかってる・・・。でも・・・。』『あなたに、あいたい・・・。』
このあとの展開を考えると非常に心にくるセリフですね。(涙)
さて、このセリフの意味ですが、検証その一のとおり、この時点ではクラウドは本当の記憶を取り戻して
いません。エアリスは、クラウドの記憶が嘘で固められている事、本当の自分を持っていない事に
薄々気付き始めていたのでしょう。
『あなたをさがしてる・・・』『あなたに、あいたい・・・。』の『あなた』とは本当の心、つまり
『本当の記憶を取り戻したクラウド』の事を指していると思われるのです。


その三:セフィロスの出現

ゲーム中様々な所に出現するセフィロス。しかし皆さんもご存知の通り、その本体は竜巻の迷宮奥で
眠っていました。ではクラウド達の前に現れたセフィロスは何だったのでしょうか。カギを握るのは
『セフィロスの意志』と『ジェノバ』です。

実はセフィロスには二つの種類が有るのです。
まず一つ目。FF7のバイブルともいえる『解体真書』には、『セフィロスの強い意志は、自らの幻影を
創り出し・・』と書いてあります。この事から、神羅屋敷や古代種の神殿に現れ、竜巻の迷宮でクラウド
達に幻を見せたのはセフィロスの意志が創り出した幻影だと言えるでしょう。
(幻影が人を殺せるのかという疑問は残りますが)

二つ目は、出現後、ジェノバと戦闘になるタイプです。ジェノバには『相手の記憶に合わせて自分の姿、
声、言動を変化させる』能力があります。つまりこれらは『ジェノバが変身したもの』だと考えられます。
これにもセフィロスの意志が何らかの形で関わっているものと思われます。運搬船、忘らるる都、
竜巻の迷宮で現れた物がそうでしょう。これなら実体化している為、人も殺せます。
神羅ビルに現れた物に付いては、両方が考えられる為結論は保留…。


その四:ジェノバ・プロジェクトとは

エアリスの実父であるガスト博士の研究、『ジェノバ・プロジェクト』とは一体どのようなものだった
のでしょうか。ゲーム中の描写や、『解体真書』の記述を基にしてまとめてみたいと思います。

・ガスト博士は古代地層から発見された生命体『ジェノバ』を研究、そしてそれが古代種と深い関係が
ある事に気付き、『ジェノバ=古代種』とする仮説を立てる。神羅屋敷で助手の宝条とルクレッツィアと
供に研究を重ねた博士は、ルクレッツィアを人体実験にかけ、彼女と宝条との間に出来た子に
ジェノバ細胞を埋め込む。しかし計画は頓挫。ガスト博士は失踪し、宝条が引き継ぐ。
ジェノバ細胞を埋め込まれ、魔光を浴びた人間は身体能力などが通常の人間より優れている事が
わかり、『ソルジャー』が誕生する。








FF7に比べると話もわかりやすく、あまり疑問を持つ人はいないであろうFF9。
でも、キャラのちょっとしたセリフの中に、その先の展開を暗示させるキーワードが隠されている事も
有るのです。それらのほかちょっとした小話もいくつかご紹介しましょう。



その一:モグの言葉

最初にエーコと共にイーファの樹に進入した時、エレベーターのようなもので地下へと降りて行くことに
なります。その時、モグがエーコに『下にたくさんの生き物がいるのを感じる』と告げます。しかし、
地下に降りても生き物などおらず、ザ・ソウルケージと戦闘になります。
ここで不思議なのは、地下には何もいなかったのに、なぜモグは下に生き物の存在を
感じたのでしょうか?
ジタン達は『モンスターか?』と言っています。確かに、ジタン達が到達した地点より下で、”霧”を
利用したモンスターが生み出されていた可能性もあります。が、ゲーム中では明確な説明はありません。
ここでは、いくつかの仮説が考えられます。一つは、テラに住むジェノムたち。
もしくは眠りについているテラの民。(テラとイーファの樹の関係は後述します)
そして、イーファの樹の内部で管理されていたガイアの魂です。
この中のどれであるかまでは、特定できませんが・・・。



その二:テラ、そしてイーファの樹とは

ゲーム中で大きなポイントとなる『イーファの樹』『テラ』の存在。ですがいまいちよく分からないと言う
方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではイーファの樹の秘密を探って行きたいと思います。
まず、ガイアとテラの関係から説明しましょう。ゲーム中のガーランドの話や、
『FF9アルティマニア』によると、ガイアとテラは元々別々の惑星でした。星としての命が
残り少なくなったテラは、ガイアとの融合を図ります。しかし、ガイアの生命力が予想以上に強く、
テラはガイアの内側にとどまります。つまり、ガイアの中にテラが有るのです。
◎←この二重丸を考えてみて下さい。外側の丸がガイア、内側の丸がテラになると言うわけですね。
そして、イーファの樹はガーランドが言うように、ガイアの魂の流れを制御し、その副産物として出る
霧はガイアの生物達の魂を惑わす。そうやってテラがガイアを吸収する準備をする為の装置なのです。
このイーファの樹はガイアとテラを繋いでおり、ガイアの地表に出ているのはその根の部分に当たります。
一見して樹のように見えるのは、その根に多くの植物が茂っているからなのです。そしてその根はガイア
中に張り巡らされ、(フィールド各地で見られる大きな木の根は、イーファの樹の根なのでしょう)
霧を広げているのです。霧が『霧の大陸』のみに発生していたのは魂、すなわち人間を含む生物が
最も多く存在していたからだと思われます。
また、『アルティマニア』によると、同じように発生した物でもガイアとテラでは形が違うようで、
例えば黒魔道士とジェノムはそれぞれガイア因子、テラ因子で、霧の魔獣と銀龍もそれぞれ
ガイア因子、テラ因子となるようです。これらの生物は対をなすものということですね。


その三:日頃の行い?

イーファの樹内部で、エレベータのような物に乗った時、他のメンバーが乗っても反応が無かったのに、
ジタンが乗ると動き出しました。この時ジタンは『俺が乗ったら動き出した・・・。日頃の行いがいいって
事か?』と言いますが、もちろん理由は違います。
イーファの樹は前述した通り、テラがガイアを支配する為の装置です。クジャはそれを利用して、霧から
モンスターや黒魔道士を作っていました。地下にいたザ・ソウルケージのセリフから、クジャもこの
エレベータを使用していたと考えられます。クジャとジタンが乗れて、ダガー達が乗れない理由・・・。
ジタンもクジャもジェノムだからなのです。


その四:ダゲレオの学者

ダゲレオの合成屋のあるフロアにいる、いつも本を読んでいる学者。話し掛けると、その読んでいる本の
内容を話しますが、その中に『昔から地底世界が存在するとの噂が・・・』と言うものがあります。
ここからも、『ガイアの地下にテラが有る』という事実を類推する事ができます。


その五:メダル??

リンドブルム城にある女神?の像。前に立つと「!」が出て、調べるとジタンが『メダルをはめるところは
・・・無いな。』と言います。一瞬『何か秘密が有るのか!?』と思ってしまいますがそうではありません。
これはご存知の方も多いようですが、C社の某有名ホラーゲームのパロディだそうです。


その六:原点回帰??

原点回帰をテーマに、これまでのFFの要素を数多く取り込んだFF9。では実際、どのFFの要素が
どこに登場しているのか考えてみます。

FFTの要素・・・カオス :リッチ、マリリス、ティアマット、クラーケンの四匹。FFTの中ボス。
ガーランド :FFTにおいて重要な位置を占めるボスキャラ。
グルグ火山 :FFTのダンジョン

FFUの要素・・・パンデモニウム:FFUのラストダンジョン
ヒルダ :\ではシドの奥さんですが、Uでは反乱軍のリーダー。
英雄の話 :ピナックルロックスでラムウがしてくれる話。これはそのままFFUの
ワンシーン。

FFVの要素・・・ドーガの魔導器:ドーガはFFVの大魔道士で、重要キャラの1人。
ウネの夢幻鏡 :ウネはドーガの仲間で、これも重要キャラ。
インビンシブル:FFVで主人公達が乗る巨大戦艦(飛空艇)

FFWの要素・・・ネミングウェイのカード:ネミングウェイは名前を変えてくれるキャラ。
ランスオブカイン :ご存知、龍騎士カイン。

FFXの要素・・・ボビィ=コーウェン:頭文字を取ると『ボコ』になる。FFXのチョコボの名前。
ボコのカード :同じく、FFXのチョコボの名前。
ひくうていのカード:FFXの飛空艇。

FFYの要素・・・人形師ゴゴ:\では『ミニシド』『ミニブラネ』の作者。FFYのものまね師。
モグ :FFYで仲間になるモーグリ。

FFZの要素・・・『昔こんなデカイのを持ったツンツン頭がいたっけ』
:リンドブルムの武器屋でジタンが言うセリフ。言わずと知れたZの主人公クラウド。

FF[の要素・・・[持ってないから分かりません・・・(爆)





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