泥沼的に続くヘリック共和国軍とネオゼネバス帝国軍の戦い。
いつ終わるとも知れぬ戦いの中で、両軍の戦力は確実に消耗していった。
特に、制空権確保に必要な航空ゾイドを取り巻く現状は厳しい。

かつて強大な空軍力を誇った共和国軍は、サラマンダーや
ストームソーダーなどの高性能な航空ゾイドを次々と失い、
かつての勢いを失いつつあった。

航空ゾイド開発力に劣る帝国軍は、ブロックスやレドラー、シュトルヒ、
グレイブクアマに頼る戦力運用に限界が生じ、
その能力はもはや頭打ちであった。

完全に拮抗しつつあった両軍の空軍力。
この現状を打破するため、ヘリック共和国軍総司令官ロブ=ハーマンと
ネオゼネバス皇帝ヴォルフ・ムーロアは、
奇しくも時を同じくして同じ命令を下す。

「ただちに、優秀な新型航空ゾイドの開発を開始せよ」


両軍開発部のみならず、惑星Zi全土の組織・企業をも巻き込んだ
開発戦争が始まった瞬間であった。




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